金子 幸恵Kaneko Sachie

看護部 曙訪問看護ステーション 看護師
勤続16年目

仕事への復帰を後押しした託児所の存在

北斗会入職前は2ヶ所の病院で看護師として9年間勤務し、出産で退職して3年半のブランクがありました。仕事と育児の両立が難しいかとは思いましたが、あまり離れてしまうと戻りにくくなると思ったので、北斗会に入職しました。子どもの教育などお金もかかりますし、夫に全面的に依存するより「自分でも稼がないと」という思いもありました。北斗会を選んだのは、託児所(現在は保育園)が併設されていたことが決め手になりましたね。当初はパートでしたが、3年前から常勤で勤務しています。訪問看護に興味を持ったのは、病院から患者さまが退院後、ご自宅でどのように過ごされているのか気になっていたからです。訪問看護の良いこところは、会話を交わしながら気持ちを添えて接することができ、ご利用者さまと家族のように長くお付き合いができることですね。

“お互い様”の精神で支え合うチームケア

最初の頃は不安でしたね。特に大変だったのは独居の方の対応でした。中には動けない方もいますし、そばに家族など頼りにできる人がいない。そんな時はケアマネさんや担当者会議で情報を交わすと視点も変わって、違う対策や方法が見つかったりします。助言をもらって知識も得られますし、ありがたいですよね。一方、若い職員とは仕事上の相談に対して助言をしたり、時には子育てや子どもの学校や進路のことなどについても相談を受けることがあります。私も子どもが小さい頃は皆に支えてもらいましたし、職場では“お互い様”の精神で助け合って協力していくことが、ひいてはご利用者さまへの良いチームケアにもつながると思います。

仕事は自分の成長を支え、
生きる原動力になっている

病院はシステム的に制約がありますが、在宅の訪問看護では一人ひとりに合わせたケアをしてさしあげられますし、ゆっくりとお話をできる点がいいですね。長年のお付き合いになるとお互いにわかり合えて、ケア従事者としてはご利用者さまの生活を支えているという張り合いも感じます。私にとって仕事とは自分を成長させてくれるものです。働く中で経験や知識を得られて学べますし、経済的な安定も得られます。また、家の中で子どもだけといて社会と疎遠になるよりは変化もあって刺激にもなりますよね。なにより、精神的な達成感は生きる原動力につながります。在宅支援は必要とされていて、やりがいがある仕事だと思います。若い方々が来たら経験を生かしたアドバイスがしたいですね。