西尾 光子Nishio Mitsuko

高齢福祉部 介護福祉士
勤続8年目

資格を取ってしっかり働こうと思った

介護老人保健施設の宇都宮シルバーホームで介護福祉士として働いています。仕事の内容は入所者さまの排泄や入浴などの生活介助、レクレーションの先導などで、夜勤もあります。この職種に就いたのは北斗会が初めてです。以前は専業主婦を経て歯科衛生士を6年間やりました。その後学校で介護を学び、在学中にヘルパー2級の資格を取得。すぐに仕事の斡旋があり、北斗会に入職しました。
最初は介護や福祉の仕事は責任が重そうだと躊躇しました。しかし、子どもも大きくなると学費などお金もかかりますし、自分の時間も増えることを踏まえ、「資格を取得してしっかりと働きたい」と思いました。

行動の一つひとつに意味がある

最初の頃は認知症の方の対応に戸惑いましたね。お話を真に受けてしまったのです。もう今では落ち着いた対応ができるようになりましたが、施設全体の人の動きを把握できるまで1年ぐらいかかりました。大切にしているのは、相手の方の気持ちを考えること。その上で、動ける方には筋力維持のために、なるべくご自分で動いていただくようにしています。中には乗り気でないという方もいますが、「やらないとダメ」という言い方はせず、「〜の後でやろうか」などと、少しずつ誘うようにします。このように、介護には技術も必要ですが、基本的には真心が大切です。ただ、心とか優しさばかりが強調されますが、もっと踏み込んで言うと、ただ遊んでいるように見えるレクレーションなどひとつひとつをとっても、その行動には意味があるのです。大切な仕事をしているということを、若い人にもぜひ理解して欲しいですね。

脳梗塞からの復帰。再び働けて良かった

今後は今の80〜90代の方より体格が大きい方も増え、機械による介助も必要になるでしょう。もちろん入所者さまには、楽しみを感じて過ごしていただくことはこれまでと変わりませんが、なるべくその方のご意向を叶えてあげたいと思っています。また、大勢でいっぺんにではなく1対1、2対1のように少人数でお話をすると笑顔が違いますし、密にコミュニケーションをとることを心がけていきたいですね。一番のやりがいは入所者さまと意思疎通ができた時です。「ああ、よかった」と思いますね。私は2017年に脳梗塞を発症し休職しました。幸い日常生活に支障のある後遺症はなかったので、元の仕事に戻れて本当に良かったと思っています。今はケアマネージャーの資格取得を目指して勉強中です。