検査結果を出すだけが仕事ではなかった
私は毎日健診バスで各地の自治体や企業に出向き、心電図や超音波、採血などの健康診断を行う臨床検査技師の仕事をしています。高校時代、親戚が超音波検査で病気を早期に発見してもらったことがあって、臨床検査技師という仕事に興味をもちました。大学卒業後は北斗会に入職し、この仕事に就きましたが、入職前はただ検査をして結果を出すだけが仕事だと思っていました。でも、実際にやってみたら、受診者さまとのコミュニケーションが大切だということに気づきました。また、最初の頃は採血が苦手でうまくいかずに悩みましたね。でも、とにかく数をこなすことで克服していきました。最も神経を使うのは超音波検査です。ここで病変を見逃すとその方は1年病気を抱えて過ごしてしまいますから、責任感を持って取り組んでいます。
先輩たちの仕事のスキルを学べる
ローテーション
日々健診バスで各地に出向きますが、チーム編成はローテーションで常にメンバーが入れ替わります。だから、他の人の検査の要領が見られてとても勉強になります。特に先輩方の採血のしかたや、声のかけかたなどは参考になりますね。検査後は反省会を行い、珍しい病変が見つかるとスタッフ同士で共有をしていますが、先輩たちや同期の仲間と励まし合う中で、支え合う関係が築かれていると感じます。自分の目標としては、応用的な病変を見つけられるように、もっとスキルアップしたいと思います。そのために、社内研修のほか、東京で行われる研修会にも度々参加しています。北斗会では、研修へのバックアップもしてもらえるのでありがたいです。
結婚・出産してもこの仕事を続けたい
いずれ結婚をして子どもも欲しいですが、仕事は続けたいと思っています。その点、子育て中の先輩や現在産休中の先輩方が「助けてあげるからね」と今から言ってくださっているので、安心感がありますね。でも、先輩に頼るだけではなく、出産後も仕事を続けるにはどんな体制を作っていくべきかということは、今みんなで話し合っています。なにより、この仕事をしていて嬉しいのは「ありがとう」という受診者さまの一言につきます。病気の早期発見ができてお礼を言っていただけると、やりがいを感じますね。信頼される病院であるためには検査技術も必要ですが、まずは笑顔でコミュニケーションをとることを、大切にしていきたいと思っています。